当サイト管理人のスノーキーこと小手川征也です。
ポーランドズロチ円を買い、ユーロ円を売ることで、ユーロとポーランドズロチの値動きの関係を利用する方法があります。
一般的に「ポーランドズロチ円+ユーロ円のサヤ取り」などと呼ばれてきた方法です。
私自身も2019年に「LIGHT FX」へ100万円を入れて、この組み合わせを実際に運用した経験があります。
ただし、当時と現在ではEUR/PLNのレートもスワップポイントも変わっています。
2026年8月27日の参考レートでは、EUR/PLNは約4.33です。
そのため、現在この方法を考えるなら、ポーランドズロチ円買いとユーロ円売りの数量比は、おおむね「4.3対1」を基準に考えることになります。
また、現在は「LIGHT FX」などでEUR/PLNそのものを直接取引できるため、昔のように円クロス2本を組み合わせる方法だけが選択肢ではありません。
この記事では、仕組み、数量比、現在のスワップポイント例、リスク、EUR/PLN直接売りとの違いまで解説します。
結論|4.3対1でEUR/PLN売りに近いポジションを作る方法
この方法の基本形はシンプルです。
| 通貨ペア | 方向 | 数量例 |
|---|---|---|
| ポーランドズロチ円 | 買い | 約4万3,000通貨 |
| ユーロ円 | 売り | 1万通貨 |
EUR/PLNが約4.3なら、1ユーロに対して約4.3ポーランドズロチという関係です。
そこで、ポーランドズロチ円を約4.3倍の数量買い、ユーロ円を売ることで、通貨の組み合わせとしてはEUR/PLNを売るのに近い状態を作ります。
ただし、「サヤ取りだから為替変動リスクがなくなる」わけではありません。
EUR/PLNが大きく上昇する、つまりユーロ高・ズロチ安が進めば、この組み合わせでも損失方向になります。
現在はEUR/PLNを直接売る方法もあるため、私は両方のスワップポイントと取引コストを比較して選ぶのがいいと考えています。
なぜポーランドズロチ円を買ってユーロ円を売るのか
ポーランドはユーロ圏と経済的な結びつきが強く、ポーランドズロチとユーロは値動きに関係性が見られる通貨です。
そのため、ポーランドズロチ円とユーロ円にも似た方向へ動く場面があります。
ポーランドズロチ円だけを買った場合、円高やズロチ安が進むとそのまま為替差損になります。
そこで、値動きが似やすいユーロ円の売りポジションを同時に持つことで、ポーランドズロチ円買いの値動きの一部を相殺しようという考え方です。
ただし、ポーランドズロチとユーロが常に同じ割合で動くわけではありません。
つまり、この方法は価格変動を完全に消すものではなく、EUR/PLNの値動きを別の形で持っていると考える方が分かりやすいです。
2026年現在の数量比は約4.33対1
数量比を考えるときに基準になるのがEUR/PLNです。
2026年8月27日のECB参考レートでは、EUR/PLNは4.3268でした。
単純化すると、1ユーロ=約4.33ポーランドズロチです。
そのため、例えばユーロ円を1万通貨売るなら、ポーランドズロチ円の買い数量は約4万3,300通貨が理論上の目安になります。
| EUR/JPY売り | PLN/JPY買いの目安 |
|---|---|
| 1,000通貨 | 約4,300通貨 |
| 5,000通貨 | 約2万1,500通貨 |
| 1万通貨 | 約4万3,300通貨 |
| 2万通貨 | 約8万6,600通貨 |
実際には1,000通貨単位で発注する場合があるため、1万通貨のユーロ円売りに対して、4万3,000通貨程度のポーランドズロチ円買いとする方法が現実的です。
昔の記事で使われていた4対1や4.5対1などの比率を固定して使うのではなく、その時点のEUR/PLNを確認して数量比を考えます。
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ポーランドズロチ円の買い時は?4.3対1の見方と2026年の考え方【FX】
現在のレートならポーランドズロチ円は約42.9円
2026年8月27日のECB参考レートはEUR/JPY=185.61円、EUR/PLN=4.3268でした。
この2つから計算すると、PLN/JPYは約42.9円です。
例えば、ユーロ円1万通貨の売りポジションの円換算額は約185万6,100円です。
ポーランドズロチ円を約4万3,300通貨買えば、円換算したポジション総額もほぼ同じになります。
このように両者の通貨価値を近づけることで、円そのものの値動きよりもユーロとポーランドズロチの相対的な値動きの影響を受けやすい形になります。
2026年8月27日のスワップポイントで計算すると
現在この方法が再び面白くなっている理由の一つがスワップポイントです。
2026年8月27日の「LIGHT FX」では、1万通貨あたりのポーランドズロチ円買いスワップポイントは+75円、ユーロ円売りは-81円でした。
ユーロ円を1万通貨売り、ポーランドズロチ円を4.3268万通貨買うとして単純計算すると、
| ポジション | 1日分のスワップ概算 |
|---|---|
| PLN/JPY 約4.3268万通貨買い | +約324.5円 |
| EUR/JPY 1万通貨売り | -81円 |
| 合計 | +約243.5円 |
あくまでも2026年8月27日のスワップポイントを使った単純計算です。
ポーランドズロチ円の75円は現在実施されている増量期間中の水準で、スワップポイントは今後変化します。
したがって、「毎日243円程度が今後も続く」という意味ではありません。
実際に始めるときには、その日のポーランドズロチ円買いとユーロ円売りの両方を確認してください。
私は2019年に100万円で実際に運用した
この手法は、私にとって単なる机上の計算ではありません。
私は2019年に「LIGHT FX」へ100万円を入金し、ポーランドズロチ円買い+ユーロ円売りの組み合わせを実際に開始しました。
当時は現在のように国内FX会社でEUR/PLNを直接取引する選択肢が充実していなかったため、このような円クロス2本の組み合わせに意味がありました。
その後、この運用の実績についても当サイトで公開しています。
現在は環境が変わったため、昔の数量、スワップポイント、期待利回りをそのまま2026年へ持ってくるのではなく、現在値から組み直す必要があります。
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ポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取り実績|100万円で11万9,263円【FX】
メリットはスワップの組み合わせ次第で受取額が大きくなること
現在の大きなメリットは、ポーランドズロチ円買いスワップとユーロ円売りスワップを合算した結果が、EUR/PLN直接売りより大きくなる場合があることです。
2026年8月27日の「LIGHT FX」では、EUR/PLNを1万通貨売った場合の売りスワップポイントは+60.0円でした。
同じ1万ユーロ相当を基準に、ポーランドズロチ円買い+ユーロ円売りを組んだ単純計算では+約243.5円です。
この日の条件だけを見ると、円クロス2本を組み合わせる方がスワップポイントはかなり大きくなっています。
ただし、これは現在のポーランドズロチ円のスワップ増量などが影響している結果です。
スワップポイントの差が縮小したり逆転した場合は、評価も変わります。
デメリットは2つのポジションを管理する必要があること
EUR/PLN直接売りとの大きな違いは、ポジションが2本になることです。
- ポーランドズロチ円買いのスプレッドがかかる
- ユーロ円売りのスプレッドもかかる
- 必要証拠金も2ポジション分を考える必要がある
- 数量比がEUR/PLNの変化によってずれる
- 決済も2つのポジションで行う
スワップポイントが大きくても、短期間で決済する場合は2通貨ペア分の取引コストの影響が相対的に大きくなります。
また、4.3対1で始めてもEUR/PLNが4.6まで上昇すれば、当初の数量比と現在の通貨価値にはズレが生じます。
完全に放置できる仕組みではありません。
サヤ取りと呼ばれていてもノーリスクではない
この方法で最も誤解してほしくないのが、「サヤ取り」という言葉です。
ポーランドズロチ円買いとユーロ円売りを組み合わせても、為替リスクがなくなるわけではありません。
通貨の組み合わせを分解すると、EUR/PLN売りに近いポジションを作っているためです。
EUR/PLNが上昇する、つまりユーロ高・ポーランドズロチ安になれば損失方向へ動きます。
さらに、急激な相場変動、スプレッド拡大、スワップポイントの低下、必要証拠金の変化などもあります。
「異通貨両建てだから安全」「サヤ取りだから損しにくい」と決めつけるのは避けた方がいいです。
現在はEUR/PLNを直接売る方法もある
2019年当時との最大の違いがここです。
現在の「LIGHT FX」ではEUR/PLNを直接取引できます。
そのため、ユーロ売り・ポーランドズロチ買いという通貨ポジションを作りたいだけなら、EUR/PLNを直接売る方がシンプルです。
| 比較 | PLN/JPY+EUR/JPY | EUR/PLN直接売り |
|---|---|---|
| ポジション数 | 2本 | 1本 |
| 数量比 | 自分で調整 | 不要 |
| スプレッド | 2通貨ペア分 | 1通貨ペア分 |
| 管理 | やや複雑 | シンプル |
| スワップ | 2通貨ペアを合算 | EUR/PLN売りのみ |
2026年8月27日のスワップポイントだけなら、円クロス2本の組み合わせの方が大きい結果でした。
一方、取引コストと管理の簡単さならEUR/PLN直接売りにメリットがあります。
私は、実際に始める日のスワップポイントとスプレッドを両方比較して決めるのが合理的だと考えています。
どんな人ならポーランドズロチ円+ユーロ円が候補?
現在でもこの方法が候補になりやすいのは、次のような方です。
- ポーランドズロチ円買いのスワップを活用したい
- ユーロ円売りとの数量比を自分で管理できる
- 2つのポジションを定期的に確認できる
- EUR/PLN直接売りとのスワップ差まで比較したい
- 仕組みとリスクを理解したうえで中長期保有を検討している
逆に、「できるだけ設定や管理を簡単にしたい」のであれば、EUR/PLN直接売りの方が分かりやすいでしょう。
どちらも取引できる「LIGHT FX」なら、実際のスワップポイントやスプレッドを見ながら比較できます。
まとめ|2026年は4.3対1を基準に直接売りとも比較する
ポーランドズロチ円買い+ユーロ円売りのサヤ取りについて、2026年現在の条件で見直しました。
2026年8月27日のEUR/PLNは約4.33なので、数量比の基準はポーランドズロチ円約4.3に対してユーロ円1です。
例えば、ユーロ円1万通貨売りなら、ポーランドズロチ円約4万3,000通貨買いという組み合わせが一つの目安になります。
また、同日の「LIGHT FX」のスワップポイントで単純計算すると、ポーランドズロチ円買い+ユーロ円売りは1万ユーロ相当あたり約+243.5円でした。
一方、EUR/PLN直接売りは+60.0円です。
ただし、ポーランドズロチ円の現在の高いスワップポイントは増量期間中で、将来も同じとは限りません。
さらに円クロス2本ではスプレッド、必要証拠金、数量比の管理も必要です。
現在は「ポーランドズロチ円+ユーロ円」と「EUR/PLN直接売り」のどちらか一方を固定的に正解とするのではなく、取引時点の条件を見て比較するのがいいでしょう。
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※記事内の為替レート・スワップポイントは2026年8月27日時点の情報を使った試算です。スワップポイント、スプレッド、必要証拠金等は変動します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FXには為替変動リスク、スプレッド拡大、スワップポイント変動などによる損失リスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


