当サイト室長のスノーキー(小手川征也)です。
本日、トルコリラ円が史上最安値を更新し、一時17円台をつけました。
チャートを見ると「大底で買えていたら・・・」と思うのですが、実際はなかなか難しい理由について。買えていたら・・・なので買い注文の話です。
トルコリラ円5分足チャート
トルコリラ円5分足チャートをご覧ください。
画像のチャート上で、大底で買うことができていれば、1円以上の値幅を獲得できていた、という皮算用になります。
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トルコリラ円1分足チャートと難しいその1
では、次にトルコリラ円1分足チャートをご覧ください。
チャート画像はメタトレーダー4のものです。
FX・為替の急落時の大底は、一瞬です。
成行注文で新規注文を発注する場合、タイミングがかなりシビアだったことがわかります。
大底で買うのが難しい理由その1は「運よく・タイミングよく見ていないといけない」から。
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大底で買うのが難しい理由・その2
FXで成行注文で発注する際には「許容スリッページ設定」「許容スリップ設定」という設定の範囲内でスリッページが発生する可能性があります。
もしもこの設定を狭くしていた場合、注文が弾かれる可能性が高いです。
逆にこの設定を広く設定していた場合は、思いもよらぬ為替レートで注文が成立する可能性があります。
つまり、「一瞬のチャンス時に注文が弾かれる可能性が高く、成立しても大底で買えているかどうかも難しい」。
これが理由の二つ目です。
大底で買うのが難しい理由・その3
大底で買うのが難しい理由その3は「スプレッドが拡大している」こと。
私は、今回の急落の瞬間を見逃してしまったのですが「スプレッド」がかなり拡大しているFX会社さんが多かったようです。
会社によっては(*恐らく くりっく365も)「100銭」や「50銭」に広がっていた場面もあったのをSNS上のキャプチャ画像で確認しました。
相場が混乱している状態では、米ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨同士の組み合わせでもスプレッドが拡大します。
新興国通貨・マイナー通貨のトルコリラ円などは流動性が低いため、大きく広がる可能性が高いです。
つまり「スプレッドが拡大している分、結局は底では買えない」です。
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大底で買うのが難しい理由・その4
「指値注文」を出していればいいのでは?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、以下の二つの問題があります。
- 大底がどこか?ピンポイントでわかるのか?
- スプレッドが拡大していれば指値注文が成立してもASKレートでの大底
ピンポイントで大底を予想することが出来るのかどうか。
「10円」とか「100円」とかのキリの良い数値だったら、もしかしたらそこで止まるかも知れませんが、今回は17円台前半ぐらいでした(*FX業者によって異なる)。
「20円」ぐらいが大底と考えている方も多かったようです。
また、トルコリラ円のように史上最安値を更新している通貨ペアで大底を的中するのは難しいです。
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大底で買うのが難しい理由・おまけ(*追記あり)
大底で買うのが難しい理由は以上ですが、最後に。
スプレッドが拡大していた場面で買い注文が成立したら、証拠金が足りていないと、ポジションを持った瞬間に含み損をたくさん持つので強制決済・強制ロスカットになる可能性があります。
また、IFO注文などの新規注文→決済OCO注文を同時に出せる注文方法を用いて、新規注文が成立した場合も、前述のスプレッドの拡大が理由で、すぐにポジションが決済されてしまう可能性もあります。
「大底で買って天井で売る」ことは決まれば気持ちがいいですが、マイナーな通貨ペアや、相場の混乱時にはなかなか難しいというお話でした。
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メキシコペソ円スワップ投資で毎月5万円稼ぐのに必要目安資金 2022
トルコリラ円スワップポイント投資・30万円資金での例についてはこちら。
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FX トルコリラ円スワップ投資 資金30万円例 利回り期待値など 為替レート7円8円9円版 2022年
*追記 トルコリラ円のロングポジションを持ちました。以下の投稿で理由などを書きました。
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2018年8月 トルコリラ円ロングをした理由 強制ロスカットが損切り