当サイト室長のスノーキー(小手川征也)です。
リピート系FXの二つのサービスを比較するシリーズです。
今回は、アイネット証券などが提供する「ループイフダン」と、インヴァスト証券の提供する「トライオートFX」の比較・違いなどについて。
*「ループイフダン」はひまわり証券でも提供がありますが、優位性の高いアイネット証券のスペックを基準に話を進めていきます。
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ループイフダンとは?
筆者は過去にトライオートFXも利用
まず、私が現時点で実際に運用しているのは、「ループイフダン」と「トラッキングトレード」です。
一方、今は利用していないのが「トライオートFX」。
2014年~2015年ごろに1年間ほど使っていました。運用成績は悪くはなかったのですが、もう使おうとは思いません。
使い勝手があまり良くなかったからです。
ただ、かなりこだわりがある上級者には「トライオートFX」は魅力があるかもしれません。多機能ではあるので。
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トライオートFXの運用と検証をやめた理由
2020年のリニューアルでもユーザーの厳しい意見が多数寄せされていました。
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トライオートFX リニューアルで改悪 SNS・レビューで悪評の嵐 2020年
その「多機能」の部分が、必要なのか?そうでないのか?の評価・判断は分かれるところですが・・・。
取引コスト以外を比較
リピート系FXで最も重要な取引コストの比較の前に、それ以外の部分も含めたスペックを比較しておきます。
ループイフダン | トライオートFX | |
通貨ペア数 | 20(2019年11月11日以降) | 17 |
タイプ | 追尾(レンジ指定不可) | 指定したレートで停止 &追尾両方可 |
値幅設定 | 選ぶだけ | 自分で設定&選ぶだけ |
デモ口座 | 有(無期限) | 無 |
取引手数料 | 無 | 有(後述) |
「ループイフダン」は追尾機能がありますが、レンジの固定はできません。
なので、上昇トレンド・下降トレンドにしっかりと乗ることは出来ますが、高値や安値でポジションを持つ可能性があります。
一方の「トライオートFX」はレンジ指定(指定したレートで停止)&追尾の両方ができるのは優位点ですが、はっきり言ってその操作性は悪く、かなりわかりづらいです。
わかりづらいのに「トライオートFX」にはデモ口座が無いのがかなり痛いです。
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リピート系FXとは?
両社ともにあらかじめ設定された中から「選ぶだけ」でリピート系FXを始められるのですが「トライオートFX」は取引画面のUIが良くないので、「どこで買って、どこで売るのか」という売買ロジックがわかりづらいです。
「ループイフダン」の値幅設定は以下の表のすでに用意されている中から選ぶだけです。
この数字は取引間隔を意味しています。「15」の場合は「15銭値幅で取引を繰り返す」「15銭上がる(下がる)毎に新規ポジションを持つ」という意味なので初心者さんにはわかりやすいです。
取引コスト(スプレッド)を比較
取引コストの比較。まずはスプレッドを比較してみましょう。
以下がこの投稿時点での主要通貨ペアのスプレッド比較です。
*ループイフダン・トライオートFXともに原則固定。対円通貨は銭・ユーロドルはPIP。
調査日。2019年11月7日。
通貨ペア | ループイフダン | トライオートFX |
米ドル/円 | 2銭 | 0.3銭 |
ユーロ/円 | 3銭 | 0.5銭 |
英ポンド/円 | 5銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 4銭 | 0.6銭 |
NZドル/円 | 6銭 | 1.7銭 |
ユーロ/米ドル | 2PIP | 0.3PIP |
表面上のスプレッドだけ見ると「トライオートFX」が「ループイフダン」よりもかなり有利ですが、取引手数料も含めて考えないといけません。
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取引コスト(取引手数料)を比較
「ループイフダン」は取引手数料が無料です。つまり、スプレッド以外に別途取引手数料は発生しません。
一方の「トライオートFX」は売買手数料(*自動売買注文時)が往復かかります。以下がその表です。
1万通貨未満 | 1,000通貨単位当たり20円 (対外貨通貨は0.2外貨) |
1万通貨以上10万通貨未満 | 1,000通貨単位当たり10円 (対外貨通貨は0.1外貨) |
10万通貨以上50万通貨未満 | 1,000通貨単位当たり5円 (対外貨通貨は0.05外貨) |
50万通貨単位以上 | 無料 |
リピート系FXは「コツコツ利益を積み上げる」運用スタイルの方が多いはずなので、最上段の1万通貨未満の取引時の売買手数料を見た方が良いと思いいます。
「トライオートFX」の売買手数料は、往復発生します。
表をご覧いただくと、1万通貨未満の取引時の売買手数料は往復で合計40円です。
1,000通貨×10銭分の値幅を獲得した場合、100円の利益が発生するはずです。その中の40円は売買手数料で消えるということです。
一部のサイトで「たくさん取引(1万通貨以上)する人はトライオートFXがお得」なんて情報を書いてありましたが、リピート系FXで1回の発注数量を1万通貨単位にしている人はよっぽどのお金持ちか、リスク管理が甘い方です。
取引コスト(合計)を比較
ということで、スプレッドと取引手数料の両方を合計した取引コストの比較をしていきます。
「ループイフダン」には「25銭」という値幅があるので、1,000通貨取引時に米ドル円で25銭の値幅を獲得して、それを10回×10回の合計100回繰り返した場合の取引コストと、得られる利益を比較しましょう。*スプレッド1銭を1万通貨・100円のコストで換算。
まずは「ループイフダン」。
100往復取引が成立した場合の取引コストは20×100=2000円となり、発生した25,000円の利益から引くと、得られる利益は23,000円という結果になりました。
次は「トライオートFX」。
100往復取引が成立した場合の取引コストは43×100=4,300円となり、発生した25,000円の利益から引くと、得られる利益は20,700円という結果になりました。
利益に2,300円の差が付く結果となりました。
前回の「トラリピ」との差ほどではありませんが「ループイフダン」の方が取引コストは有利ということになりました。
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ループイフダン トラリピ 比較 2022年
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ループイフダントライオートFX比較まとめ
前回もお伝えしましたが「リピート系FX」で最も重視すべきポイントは取引コストです。
その理由は、年間何百回・何千回と注文を繰り返すからです。
先ほどは100往復の例を出しましたが、これが1,000往復・2000往復となると、その取引コストの差はかなり大きな金額になります。
私はループイフダンの方に優位性を感じています。
ただ、「トライオートFX」のポテンシャルはかなり高いので、使いこなすことが出来れば、多機能という面では優位性があります。
*追記 後日に、再度両サービスを比較しました。
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ループイフダンは初心者向け トライオートFXは中級者以上向け
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ループイフダン トライオートFX ユーロ英ポンド 取引コスト比較
*投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。
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