当サイト管理人のスノーキーこと小手川征也です。
メキシコペソ円をスワップポイント目的で買おうとすると、気になるのが「メキシコペソ円はどこまで下がるのか?」ではないでしょうか。
先に結論を書くと、将来の最安値を正確に予想することはできません。
私が重要だと思うのは、下値を一点で当てにいくことではなく、過去の暴落と現在の下落要因を確認したうえで「想定より大きく下落しても強制ロスカットにならないか」を先に考えることです。
2026年9月5日時点のメキシコペソ円は約9.25円です。
一方、2020年4月のコロナショックでは4.2円台まで下落しました。
この記事では、2020年当時に私が保存したチャート画像も一次資料として残しつつ、2026年現在のメキシコペソ円が下落する要因と資金管理について整理します。
メキシコペソ円はどこまで下がる?先に結論
メキシコペソ円について「○円まで下がる」と一点を予想するのは難しいです。
2026年9月5日時点では約9.25円ですが、この水準から20%、30%、40%、50%下落した場合を機械的に計算すると、次のようになります。
| 約9.25円からの下落率 | 為替レートの目安 |
|---|---|
| 20%下落 | 約7.40円 |
| 30%下落 | 約6.48円 |
| 40%下落 | 約5.55円 |
| 50%下落 | 約4.63円 |
| 2020年4月の安値 | 4.2円台 |
この表は「4.63円まで下がる」などと予想しているわけではありません。
今の価格から大きく下落した場合に、自分の口座がどこまで耐えられるのかを考えるためのストレステストです。
2020年のような特殊な相場では、事前に考えていたサポートラインを簡単に割り込むこともあります。
そのため私は、メキシコペソ円のスワップ投資では、下値予想よりもロスカットラインを先に確認する方を重視します。
2020年にはメキシコペソ円が4.2円台まで暴落
メキシコペソ円の大きな下落を考えるうえで外せないのが、2020年のコロナショックです。
以下は2020年5月7日に私が確認した当時のメキシコペソ円チャートです。


2020年4月には4.2円台まで下落しました。
当時は新型コロナウイルスによる世界的な景気悪化、リスク回避、原油市場の混乱、メキシコの利下げなどが重なっていました。
特に印象的だったのは、当時「ここまで下がれば安いだろう」と思える水準を次々と割り込んでいったことです。
この経験からも、史上最安値や直近安値を「絶対に割らないライン」として資金管理するのは危険だと考えています。
現在の9円台から見ると4.2円台はかなり遠く感じますが、過去に実際に起きた値動きとして覚えておく価値はあります。
2026年にメキシコペソ円が下がる4つの要因
2020年当時はコロナショックや原油価格が大きなテーマでしたが、2026年現在は見るべき材料が少し変わっています。
私なら特に次の4つを確認します。
- 円高・日本の金融政策
- メキシコの政策金利と利下げ
- 米国景気・USMCA・関税などの通商問題
- メキシコの財政・格付け
まず重要なのが円です。
メキシコペソ円は、メキシコペソそのものが売られなくても、円が急激に買われれば下落します。
2026年9月は、日本銀行の追加利上げ観測などから円高が意識される場面も出ています。
つまりメキシコ経済だけを見て「メキシコは大丈夫だからペソ円も大丈夫」とは言えません。
次が政策金利です。
2026年9月時点のメキシコの政策金利は6.50%です。
メキシコは今でも日本より高い金利水準ですが、政策金利が下がれば、メキシコペソを保有する魅力やFX会社が付与する買いスワップポイントにも影響する可能性があります。
金利差が縮小していく局面では、メキシコペソの上値が重くなる可能性も考えておきたいです。
3つ目はアメリカです。
メキシコは輸出の約8割を米国向けが占めるほど、米国経済との結び付きが強い国です。
2026年はUSMCAを巡る不透明感や関税政策も、メキシコへの新規投資を考える企業にとって懸念材料になっています。
米国景気の悪化やメキシコ製品への関税強化は、メキシコペソにとって無視しにくい材料です。
最後が財政と格付けです。
2026年5月にはS&Pがメキシコの長期格付け自体を維持しながら、見通しをネガティブへ変更しました。
Moody'sも同月、メキシコの格付けをBaa3へ引き下げています。
ただし、メキシコは投資適格級を維持しています。
格付け変更だけで必ずペソ円が急落するわけではありませんが、財政悪化や国営石油会社Pemexへの支援負担などは、中長期で確認しておきたい材料です。
なお、メキシコは産油国でもあるため原油価格も無関係ではありません。ただ、2026年現在のメキシコペソ円を見るなら、私は原油だけではなく、円・金利差・米国との通商関係・財政を優先して確認します。
テクニカル分析でも「ここで必ず止まる」とは考えない
メキシコペソ円がどこまで下がるのかを考える時、直近安値やサポートラインを見ること自体は有効です。
何度も反発した価格帯は、市場参加者から下値として意識されることがあります。
ただし、サポートラインは「そこで必ず反発する価格」ではありません。
2020年のような大きなショックでは、それまで意識されていた下値を一気に割り込むことがあります。
また、現在は2020年当時と価格水準そのものが大きく違います。
4.2円台を現在の買い判断の基準としてそのまま使うのではなく、現在値から20%、30%、40%下落した場合など、複数のケースを先に考えておく方が実際の資金管理には使いやすいです。
私は「底値を当てる」より「予想を外しても退場しない」方を優先します。
スワップ投資では「どこまで下がる?」より資金管理が重要
メキシコペソ円の買いスワップポイントに魅力を感じて長期保有する場合、最も避けたいのは途中で強制ロスカットになることです。
例えば10万通貨のメキシコペソ円を買っている場合、為替レートが1円下落すると、為替差損は約10万円増えます。
| 保有数量 | 1円下落した場合の為替差損 |
|---|---|
| 5万通貨 | 約5万円 |
| 10万通貨 | 約10万円 |
| 20万通貨 | 約20万円 |
スワップポイントが積み上がっていても、急落時には為替差損の方が短期間で大きくなることがあります。
私なら買う前に、少なくとも次を確認します。
- 現在の実効レバレッジ
- 何円まで下落すると強制ロスカットになるのか
- 20~30%程度下落しても維持できるか
- 追加資金を入れなくても耐えられるか
- 一つの口座・一つの通貨ペアへ資金を集中しすぎていないか
特に「下がったら買い増す」というナンピンを前提にする場合、最初から数量を持ちすぎないことが重要です。
買い増すたびに平均取得価格は下がりますが、同時に保有数量も増え、さらに下落した場合の損失額も大きくなります。
メキシコペソ円の資金別設定例については、当サイトでも別記事で公開しています。
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メキシコペソ円 FXスワップ投資 資金30万円 設定例 利回り期待値・強制ロスカットライン 2025年3月下旬版
上の記事は資金30万円で運用する場合の考え方を整理しています。現在の為替レートやスワップポイントは変動するため、具体的な数値だけでなく資金管理の考え方も参考にしてください。
上の記事は2025年3月時点の為替レート・スワップポイントを使った設定例なので、現在の数値をそのまま当てはめるのではなく、資金管理の考え方を参考にしてください。
まとめ|メキシコペソ円の底値予想より「耐えられる下落幅」を決める
メキシコペソ円が今後どこまで下がるのかを正確に当てることはできません。
2026年9月5日時点では約9.25円ですが、2020年には4.2円台まで下落した実績があります。
現在の下落要因としては、メキシコの政策金利だけでなく、円高、日銀の金融政策、米国景気、USMCA・関税、メキシコの財政・格付けなども見ておく必要があります。
私がスワップ投資で重視するのは「何円が底か」ではなく「自分の予想以上に下がっても強制ロスカットにならないか」です。
高いスワップポイントだけを見て数量を増やすのではなく、為替レートが20%、30%、さらに大きく下落した場合まで先に計算しておく方がいいでしょう。
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FXには為替変動リスク、スプレッド拡大、スワップポイント変動などによる損失リスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



