当サイト管理人のスノーキーこと小手川征也です。
以前この記事では、「ユーロズロチ」の売り戦略や、ポーランドズロチ円を買ってユーロ円を売るサヤ取りについて、当時の相場環境では私は積極的におすすめしないという考えを書きました。
ところが、その後は相場環境もスワップポイントも大きく変わっています。
2026年8月26日の参考レートでは、EUR/PLNは約4.30まで低下しています。
2026年現在の私は、ユーロズロチ売りやズロチ円+ユーロ円の組み合わせを、一律に「おすすめしない」とは考えていません。
ただし、昔流行した設定をそのまま復活させればいい、という話でもありません。
現在のレート、スワップポイント、数量比、スプレッドを使って、あらためて判断する必要があります。
この記事では、「ユーロズロチ」を直接売る方法と、「ポーランドズロチ円」買い+「ユーロ円」売りの組み合わせを比較します。
結論|2026年は「どちらも候補」だが中身はかなり違う
最初に結論からお伝えします。
現在は、EUR/PLNを直接売る方法と、PLN/JPY買い+EUR/JPY売りの組み合わせのどちらも検討対象にはなります。
| 比較 | ユーロズロチ売り | ズロチ円買い+ユーロ円売り |
|---|---|---|
| ポジション | 1通貨ペア | 2通貨ペア |
| 仕組み | EUR売り・PLN買い | 円クロス2本でEUR売り・PLN買いを作る |
| 設定の簡単さ | 簡単 | 数量比の計算が必要 |
| スワップ | 取引会社のEUR/PLN売りスワップ | PLN/JPY買い-EUR/JPY売り |
| 主な注意点 | EUR/PLN上昇 | 2本分のスプレッド・数量ズレ |
特に2026年現在は、スワップポイントだけを見るとズロチ円買い+ユーロ円売りの組み合わせが有利になるケースがあります。
一方、管理の簡単さならEUR/PLNを直接売る方が圧倒的に分かりやすいです。
「スワップをできるだけ取りたいのか」「管理を簡単にしたいのか」で選択肢が変わると考えると分かりやすいです。
今回の比較で使用する「LIGHT FX」では、EUR/PLN・PLN/JPY・EUR/JPYをいずれも取引できます。
昔はポーランドズロチ円+ユーロ円のサヤ取りが人気だった
ユーロズロチの売りが広く知られる前には、「ポーランドズロチ円」を買い、「ユーロ円」を売る方法が個人投資家の間で注目されていました。
PLN/JPYとEUR/JPYは、どちらも対円の通貨ペアです。
ユーロとポーランドズロチの値動きには関係性があるため、数量を調整して両方を保有することで、ユーロ売り・ズロチ買いに近いポジションを作ります。
一般に「サヤ取り」と呼ばれていましたが、為替変動リスクが完全にゼロになるわけではありません。
実態としては、円クロス2本を利用してEUR/PLN売りに近い通貨エクスポージャーを作る方法と考えた方が正確です。
現在の数量比は約4.3対1が目安
ズロチ円買い+ユーロ円売りを組む場合は、数量を同じにするわけではありません。
EUR/PLNが約4.30なら、ユーロ1に対してポーランドズロチ約4.3という関係になります。
そのため、単純化すると次のような組み合わせです。
| 通貨ペア | 数量例 | 方向 |
|---|---|---|
| EUR/JPY | 1万通貨 | 売り |
| PLN/JPY | 約4万3,000通貨 | 買い |
昔はEUR/PLNが4.5~4.6付近だった時期もあったため、「4.5対1」「4.6対1」といった数量比が使われていました。
しかし現在EUR/PLNが約4.3なら、昔の4.6対1をそのまま使うのではなく、現在レートに合わせて数量比を計算し直す必要があります。
EUR/PLNが動けば適切な比率も変わるため、完全に固定された数量比ではありません。
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ポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取りとは?4.3対1のやり方・注意点【FX】
現在のスワップではズロチ円+ユーロ円の方が大きい例もある
ここが2026年現在でかなり興味深いポイントです。
2026年8月25日の「LIGHT FX」のスワップポイントでは、1万通貨あたり次の金額でした。
| 通貨ペア | 方向 | 1日分 |
|---|---|---|
| PLN/JPY | 買い | +75円 |
| EUR/JPY | 売り | -81円 |
| EUR/PLN | 売り | +60.4円 |
EUR/JPYを1万通貨売り、PLN/JPYを4万3,000通貨買った場合で単純計算してみます。
PLN/JPYの買いスワップは、75円×4.3=約322.5円。
そこからEUR/JPY売りのマイナススワップ81円を引くと、約+241.5円/日となります。
一方、EUR/PLNを1万通貨直接売った場合は、この日の実績では+60.4円でした。
この日のスワップだけを比較すると、ズロチ円買い+ユーロ円売りの組み合わせの方がかなり大きい結果です。
ただし、スワップポイントは日々変動します。
今日この差があるからといって、今後も同じ差が続くとは限りません。
実際に運用を検討する場合は、その時点の3通貨ペアのスワップを必ず確認してください。
ユーロズロチを直接売るメリットは圧倒的にシンプルなこと
スワップだけを見るとズロチ円+ユーロ円の組み合わせが魅力的に見えます。
一方で、EUR/PLNを直接売る方法には大きなメリットがあります。
ポジションが1本だけで済むことです。
- 数量比を計算する必要がない
- 2本のポジションを管理しなくていい
- スプレッドも1通貨ペア分
- 損益がEUR/PLNだけで分かる
「ユーロズロチ」を直接売れば、ユーロ売り・ポーランドズロチ買いという目的をそのまま1ポジションで作れます。
手間と分かりやすさを重視するなら、EUR/PLN直接売りの方がシンプルです。
ズロチ円+ユーロ円は2本分の取引コストがかかる
ズロチ円+ユーロ円の組み合わせでは、2つのポジションを同時に作ります。
そのため、新規注文時にはPLN/JPYとEUR/JPYの両方でスプレッドコストが発生します。
決済時も同様です。
また、2通貨ペアそれぞれに必要証拠金が発生するため、1本だけのEUR/PLN売りと資金効率も同じではありません。
スワップが大きいからという理由だけで、2本持ちの方が必ず有利とは限りません。
保有予定期間が短ければ、受け取るスワップよりも売買コストの影響が大きくなる可能性もあります。
「サヤ取り」でも為替変動リスクは消えない
ポーランドズロチ円買い+ユーロ円売りは「サヤ取り」と呼ばれることがあります。
しかし、私は為替変動リスクがなくなる投資方法とは考えない方がいいと思います。
数量比を合わせても、EUR/PLN自体が上昇すれば、ユーロ高・ズロチ安方向の損失が発生します。
また、EUR/PLNが動くにつれて最適な数量比も変化します。
例えば4.30で4.3対1に設定していても、EUR/PLNが4.60へ動けば、当初の比率と現在のレートにはズレが生じます。
「両建てだから安心」「サヤ取りだから為替リスクがない」と考えるのは危険です。
2本のポジションを合成するとEUR/PLN売りに近い形になる以上、EUR/PLN上昇リスクは残ります。
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みんなのFX ユーロズロチ30万円の設定例|何通貨?ロスカット目安【FX】
昔おすすめしなかった最大の理由はEUR/PLNの上昇だった
私が以前この記事でユーロズロチ売りを積極的におすすめしなかった大きな理由は、EUR/PLNの価格位置でした。
ユーロズロチは長期間4.2~4.6前後で推移する場面が多かったものの、その後ユーロ高・ズロチ安が進み、2022年には一時5.0近くまで上昇しました。
EUR/PLN売りでは、レートが上昇すると含み損になります。
過去のレンジだけを見て「4.6以上には上がらない」と考えていた場合、かなり厳しい状況になったはずです。
この経験から、私は過去のレンジを絶対視して売る方法には慎重でした。
2026年はEUR/PLNが4.3前後まで戻ってきた
ところが2026年8月現在、EUR/PLNは約4.3まで低下しています。
つまり、以前「売るにはかなり高い位置まで来てしまった」と警戒していた時期とは、現在の価格位置が大きく違います。
これは、今回この記事を全面的に見直す理由でもあります。
ただし、4.3まで戻った=今が絶好の売り場、という意味ではありません。
EUR/PLNが今後4.2へ下がる可能性もあれば、再び4.5、4.6、あるいはそれ以上へ上昇する可能性もあります。
現在レートだけで投資判断を決めず、数量と資金管理も合わせて考える必要があります。
今ならどちらを選ぶ?私は目的で分けて考える
では、2026年現在ならどちらを選ぶのか。
私は、次のように目的で分けて考えます。
| 重視すること | 候補 |
|---|---|
| 管理を簡単にしたい | EUR/PLN直接売り |
| 現在のスワップ差を重視 | PLN/JPY買い+EUR/JPY売り |
| 数量比の管理が面倒 | EUR/PLN直接売り |
| 2本のポジション管理ができる | PLN/JPY+EUR/JPYも比較 |
現在のスワップだけを見ればズロチ円+ユーロ円が面白い一方、運用の簡単さならEUR/PLN直接売りです。
どちらが絶対に正解というものではありません。
特にスワップポイントは今後変化する可能性があるため、数か月後には比較結果が逆転することもあり得ます。
LIGHT FXなら3通貨ペアを同じ口座で比較できる
今回比較した「LIGHT FX」では、「EUR/PLN」「PLN/JPY」「EUR/JPY」を同じ口座で取引できます。
そのため、ユーロズロチを直接売る場合と、ズロチ円+ユーロ円の組み合わせを同じ条件で比較しやすいです。
私はまず、実際に取引する日の、
- EUR/PLN売りスワップ
- PLN/JPY買いスワップ
- EUR/JPY売りスワップ
- 3通貨ペアのスプレッド
を確認してから選ぶのがいいと思います。
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LIGHT FXとIG証券 ユーロズロチはどっち?スプレッド・スワップ比較【FX】
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まとめ|昔の「おすすめしない」から2026年は再検討へ
以前の私は、ユーロズロチ売りやズロチ円+ユーロ円の戦略を、当時の相場環境から積極的にはおすすめしていませんでした。
しかし、2026年現在はEUR/PLNが約4.3まで戻り、さらにスワップポイントの付き方も昔とは変わっています。
特に今回確認した条件では、
- EUR/PLN直接売り:約+60.4円/日
- PLN/JPY約4.3万通貨買い+EUR/JPY1万通貨売り:約+241.5円/日
という大きな差がありました。
※いずれも2026年8月25日の「LIGHT FX」のスワップポイントを使った単純比較です。
現在の私は、「どちらもやめた方がいい」と一律に判断するのではなく、その日のスワップ・スプレッド・現在レートを見て比較する価値があると考えています。
一方で、ズロチ円+ユーロ円は2ポジション分のコストと管理が必要で、EUR/PLN上昇による為替リスクも消えません。
「サヤ取り」という言葉だけで安全な投資だとは考えず、余裕のある資金と数量で検討してください。
ユーロズロチやポーランドズロチ円を取引できる「LIGHT FX」には、当サイト限定特典があります。
※為替レート・スワップポイント・スプレッド・必要証拠金等は変動します。記事内の数値は2026年8月25~26日時点の情報を使った比較です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FXには為替変動リスク、スプレッド拡大、スワップポイント変動などによる損失リスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


